7月6日のモンテディオ山形 対 ロアッソ熊本 戦の感想を教えて下さい
Q.7月6日のモンテディオ山形 対 ロアッソ熊本 戦の感想を教えて下さい。
A.違うチームの試合を見ているような印象がありました。
4月の熊本地震を受けて、延期されていたJ2第10節です。モンテディオは過密日程の3連戦、ロアッソは過密日程5連戦の最中の試合で、両チームとも条件は違えど体力的にきつい日程での試合です。
とはいえ、モンテディオはホームという利があります。フォーメーションは、久しぶりの3バックを採用し、鈴木雄斗やディエゴ・ローザが先発出場。朝からの大雨でピッチコンディションは良くなく、前半はロアッソサイドのゴール前に水たまりができ、グラウンダーのボールは止まってしまうという状況でした。
モンテディオは、前半21分にディエコのコーナーキックを栗山直樹が合わせて、先制。その後、鈴木雄斗が前半29分、ディエゴ・ローザが前半30分、前半34分にはディエコがPKを決めて、4-0。攻撃や動きに躍動感があり、試合を支配している展開を見せたモンテディオですが、前半40分に警告2枚でディエゴ・ローザが退場となりました。
数的に不利になったモンテディオですが、前半を無失点に終われば、勝ちに大きく傾くと踏んでいました。どうにか前半は無失点に抑えて、後半に向かいます。
後半は、ロアッソ熊本が中山雄登選手に変え、清武功暉選手を投入。この清武選手を軸に、ロアッソが攻勢を強めます。数的不利となったモンテディオは、後半は無理をせず、省エネ対応。時折、カウンターといった展開になります。
後半18分には、ピンボールのようにつながったパスをアンデルソン選手が決めて、4-1。
後半31分には、すっかりスーパーサブとなった松岡亮輔を投入し、守備に安定感が出ます。松岡は投入後、縦横無尽にピッチを走り、攻撃や守備をカバー。川西翔太も前線に顔を出したかと思いきや、ラインの一番後ろまで下りてくるなど、地味に貢献をしていました。
引き締まった試合展開ですが、時々のジャッジに疑問点があり、試合が壊れたように見える箇所がありました。大雨で観客が少なかったこともあり、スカパー!の中継でも選手の鼓舞する声やジャッジに不満を述べる声も聞こえてきました。
試合は、一部ジャッジでざわついた箇所はありましたが、このまま4-1で終了。モンテディオは、7勝7分7負と星を五分に戻してJ2の後半戦を迎えます。
この試合、最初のエンド選択の時に水がたまっていない方を選択したモンテディオが、ボールが止まることを鑑みたパスや攻めを講じたのは勝ちにつながった大きな要因かなと思います。これでエンドが逆だったら、ちょっと展開は違っていたでしょう。
そういえば、この試合では前半にボールが破裂するという珍しい場面もありました。はじめてみました。