Q&A

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自分自身に聞き、自分自身に答えるQ&A + メモ(というか、ほぼメモ) 。

スクウェア・エニックスのパチスロ業界参入について、どう思いますか?

Q.スクウェア・エニックスパチスロ業界参入について、どう思いますか?

 

A.「無い話では無い」というのが率直な感想です。

 

今回の騒動は、パチンコ業従事者のブログに「スクウェア・エニックスパチスロ業界に参入する」旨のFAX画像がアップロードされたことに端を発します。その後、フィールズが事実ではないと否定するリリース(PDF)を出して、終息しました。

 

とはいえ、関わっているのがパチンコ・パチスロメーカーの機械を横断的に販売するフィールズです。全く現実味のある話かと思います。

むかしからコンシューマゲームに携わっていたゲームメーカーでも、カプコンが子会社にパチスロメーカーのエンターライズを置いています。コナミは、KPE高砂電器産業を子会社に置いています。バンダイナムコエンターテインメント(旧:バンダイナムコゲームス)も、山佐やニューギンになどと遊技機を共同開発しています。

収益をコンシューマゲームからスマートフォンゲームに移行するなかに置いて、パチンコ・パチスロ遊技機のリリースというのは、カプコンコナミの決算資料から収益の柱になりえるコンテンツとなっています。

そうしたなかで、スクウェア・エニックスパチスロ業界に参入する、もしくは版権の使用許諾を出すことは流れとして何ら不思議ではありません。また、フィールズは、販売以外にも開発支援を行っており、自社において、クロスアルファ(旧:アリストクラートテクノロジーズ)やスパイキーといった休眠しているパチスロメーカーを抱えています。こうした資産の有効活用といった面でも、この話は無い話では無いのです。

 

しかし、ゲームファンの動向を伺うと、ゲーム版権のパチンコ・パチスロ化には反対している層が多く存在しているように見受けられます。コナミなどがパチスロのプロモーションビデオをYouTubeにアップすると、海外の方も含めて、罵詈雑言が書かれます。これは一例ですが、このようなナイーブな環境もあり、(否定して事実では無いとしているが)仮に事実であった場合であっても、正式な発表のタイミングで無ければ、否定しないといけない状況であることは確かです。両社とも上場企業の手前、情報管理も徹底しないといけませんしね。

 

以上のことから、仮に事実であった場合でも、正式リリースは延期して調整しないといけないでしょう。ただ、昨今のパチンコ・パチスロは急激に娯楽性も衰退していますので、それほど期待してもしなくてもしょうがない気がしています。