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自分自身に聞き、自分自身に答えるQ&A + メモ(というか、ほぼメモ) 。

陽奈ひな子さんの「アトピーの夫と暮らしています」の感想は?

Q.陽奈ひな子さんの「アトピーの夫と暮らしています」の感想を教えて下さい。

 

A.私は生来のアトピー持ちで、幼少期から30歳を超えた現在に至るまで、アトピーと付き合っています。

 アトピーというのは、なかなか理解されない病気でもあり、それでいて完治の方法もない厄介なものです。最近になり、また少しアトピーが出てきました。

 病院に行っても症状は良くなったり、悪くなったりを繰り返し、民間療法を頼ってみても疑心暗鬼。長年の経験で得た教訓は、「日頃から修行僧のような節制した生活を送る」ということでした。ただ、本当にこれで良いのか?人生の楽しみを自ら潰しているのではないか?と疑問にも思っていました。

 そのような気持ちの時、「そうだ、これを機会にアトピーを勉強しよう」と、何冊かの本を注文。そのうちの一冊が、陽奈ひな子さんの「アトピーの夫と暮らしています」でした。

 本書は、アトピーを持病に持つ旦那さんとの体験記を描いたコミックエッセイ。視点として面白いのは、"家族の目線"で描かれていることでしょうか。当事者ではなく、その周囲からのアトピーに向き合っていきます。

 コミックのタッチは、シンプルであり、海外、とりわけフランス系マンガのようなアッサリさです。疑問や独自の調査からはじまり、試行錯誤、家族の不満・ストレスから快方に向かう様子、ちょっとダメになる様子などが描かれています。

 本書で参考になったのは、食べ物や住環境でのOK・NGを分かりやすく提示したこと、アトピー患者(夫)の症状悪化の様子が描かれていることでしょうか。

 食べ物や住環境(ハウスダウト等)というのは、(当事者としては)薬で治らなくなると気にする部分の筆頭です。オリゴ糖が良いとか綿の生地が良いとかは、ネットで調べると出てきますが、本になって著者の家庭でも実践していると聞くと、ちょっと頼もしく思えます。

 私なども、分かりやすくいえば「身体に悪い」とされる食べ物はほとんど摂りません。とはいっても、調子が良い時や付き合いの時は食します。そうしたものを食べて24時間以内に身体に変化が出るかどうかで、私は体調のバロメータとしています。悪くなったら、またしばらくそうしたものを断ったり、ファスティング(断食)などをします。

 症状の悪化の様子が描かれていたことも、実は頼もしいのです。アトピーというのは、なかなか周囲から理解されない病気であり、私もサラリーマン時代は傷口にガーゼを置いたり、包帯でぐるぐる巻きにしながら騙し騙し通勤をしていました。それでもワイシャツには血がついたり、タバコの煙を浴びたり、酒の席に付き合い不摂生な生活も送りました。

 いま、考えてみると、当時ももちろん治そうと努力していましたが、このような状況ではなかなか難しかったなぁと振り返ることができます。先にも書いたとおり、アトピーというのは、「修行僧みたいな節制した生活」が基本となります。酒もタバコも基本的には良くなく、ストレスも悪化の要因になります(※人により、症状や原因は異なりますが私の場合)。ただ、当時の私はそれを「甘え」だと考えていた節があり、人知れず、人にとっては当たり前のことをする為に努力をしていました。

 本書で症状の悪化の要因として「ストレス」が挙げられており、著者の旦那は悪化すると寝込んでしまうなど深刻な症状だった様子が伺えます。このシーンを読んだ時に、「ああ、自分以外にもストレスなどが原因で悪化する人がいるのだ」と、妙に安心したといいますか、心強く思いました。

 改めて、アトピーとのつきあい方や症状が悪化した時の対処法に自信が持てたように思います。一生涯つきあっていくであろう病気ですから、自らのペースに合わせて、向き合っていきたいです。

 

 

アトピーの夫と暮らしています

アトピーの夫と暮らしています