Q&A

Q&A

自分自身に聞き、自分自身に答えるQ&A + メモ(というか、ほぼメモ) 。

結局、「界面活性剤」とは、何ですか?

Q.結局、「界面活性剤」とは、何ですか?

 

A.「界面活性剤」は、「界面から性質を変化させる物質の総称」です。

 「界面活性剤」と聞くと、なにかそうした薬剤や洗剤のようなものを想像してしまいますが、「界面活性剤」は、「界面から性質を変化させる物質」もしくは「界面の性質を変化させる物質」の"総称"です。

 次に「界面」とはなにか?という疑問が湧きます。「界面」は「表面」という意味もあり、よく聞く「表面張力」も界面張力のひとつです。

 例をあげると、混じり合わないといわれる「水と油」。この2つは通常では混じり合いません。混じり合わないため、この2つの間には境界が生じていることになります。「水と油の間」ですね。このように混じり合わない「物質と物質の境(境界 / 間)」を「界面」と呼びます。

 では、「界面活性剤」はなにか?ということになりますが、その名のとおり「界面を活性させる性質を持った物質 / 変化させる物質」のことです。「水と油」で言えば、混じり合わないこの2つの成分を混ぜることができる性質を持った物質ということになります。

 油汚れが水洗いで取れるのは、洗剤などの持つ、こうした「界面活性剤」の作用と言えます。本来、混じり合わない物質が、「界面活性剤」によって混ざり合うことができるようになり、汚れが皿や衣服から水に溶け出す(混ざり合う)ことによって、結果的に汚れを落とすのです。

 これは「水と油」に限らず、いろいろな組み合わせがあります。作用としては、「浸透作用」「乳化作用」「分散作用」などがあります。

 また、繰り返しになりますが「界面活性剤」は「界面から性質を変化させる物質」もしくは「界面の性質を変化させる物質」の"総称"です。「界面活性剤」という薬品(商品)はありません。