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「宮澤崇史の理論でカラダを速くする プロのロードバイクトレーニング(宮澤崇史)」の感想・レビュー

 

ジョークおじさんの真面目な本(2017年9月17日)

 Amazonで購入。すべて読みました。今年の春先ぐらいからだと思うのですが、ひょんなことからJ SPORTSの自転車ロードレース中継を見るようになりました。これが結構面白くて、眠っていたマウンテンバイクを出してはサイクリングをするくらい自転車に興味を持ちました。5月くらいに体調を崩して夏の間は運動らしい運動はしていなかったのですが、中継はずっと見てました。

 中継を見ているうちに自分でも自転車ロードレースについて調べるようになり、栗村修さんのブログを覗いたら、自転車のゲームの存在を知りました。これは「Zwift」というもので、実際に家の中で自転車をこいだらゲーム内のアバターが自転車コースを走るというもの。しばしば、自転車の体感ゲームがほしいなぁ、将来的には自転車の体感ゲームがVRとかになりそうだなぁと思っていた私にとって、このゲームの存在を知った時の衝撃は強いものでした。もうすでにあったのかと!(さすがにVRではありませんが)。

 「Zwift」は、スマートトレーナーと呼ばれる自転車用のローラー台を用いることで、室内で自転車を漕ぐことができます。本来はロードバイクが適しているのでしょうが、私の持っているマウンテンバイクでも遊ぶことができました。さすがにゲーム内では、ビリに近いくらい遅いです。

 私はこのゲームにちょっとした可能性を感じています。そういうのも、私の住んでいるところは雪国の為、1年のうち半年くらいは冬のような感覚なのです(車のスタッドレスタイヤはおよそ11月下旬から翌5月上旬くらいまで装着)。このため、短い夏に運動をはじめて、ちょうど面白くなってきた時に冬が来ます。冬の間は、道路も狭くなるので、散歩も天気や道路状況を見ないとできません。概ね、運動は雪かき程度になります。

 それに私は、アトピーという病気をもっているので、汗をあまりかけません。汗をかくと痒くなってしまうからです。なので、冬の間、スノーボードなどもできません。なので、運動については諦めというか、どうしたら良いか悩んではいました。運動不足もあって肥満体型でもあります。

 それが「Zwift」で解消できるのでは?というところに可能性を感じています。実際に体感してみると、久しぶりに大粒の汗をかくことができました。家の中なので、汗をかいたらすぐ浴場にいくことができます。これは個人的には革命的です。

 と、本書を買うまでの前提が長くなりました。著者の宮澤崇史さんは、J SPORTSでもよく解説に登場する元自転車ロードレース選手です。中継では、浅田顕さんとオヤジギャグを言い合ったりするような陽気なおじさんというイメージでした。

 そんな陽気なおじさんの本とはどういうものかと思って読んでみると、意外や意外、内容はかなり真面目。それでいて読みやすい構成になっていました。自転車競技は機材にお金がかかりますが、機材の前に自身の体の使い方やメンテナンス方法を習得しようと宮澤さんは本書で説いています。

 本書の言葉を借りるとハードではなくソフト面に目を向けるというその視点が目からウロコでした。筋肉の使い方やマッサージの方法、それらを意識した練習などが読みやすい文量の文章と写真で構成されています。一通り読み終わりましたが、その都度、読み直したいと思う本でした。

 

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