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「天皇ごっこ 見沢知廉・たった一人の革命(大浦信行)」の感想・レビュー

 

見沢知廉の実像と評価に迫る(2018年1月23日)

 「天皇ごっこ」を観終わる。見沢知廉については、実はよくは知らない。ただ、私が読書生活で最初期に没入した本が見沢が書いた「囚人狂時代」だった。たぶん、ブックオフで買ったように思う。購入の理由は「囚人」だとか「狂」という文字への興味だろうか。そうした意味では、見沢知廉については、かなり印象に残っている。さて、本映画であるが、見沢の同名タイトルの書籍がモチーフかと思いきや、全編に渡って見沢と親交のあった人物にインタビューをする形で見沢の実像や評価に迫っているドキュメンタリーとなっている。活動家も多く出演している。正直、活動家については嫌悪感を持っていたが、この映画を見ると傾倒してしまう理由も分かるような気がしてくる。成田闘争云々も含め、熱さだとか、日本への憂いとかは伝わってくる。映画を見ての見沢の印象は、「不器用」であり、「理想主義者」だったのかなと感じる。一種の美学も感じ、その美学は今の時代で見れば古くも感じ、純粋にも見える。2018年現在も生きていれば60歳前後であるから、論客や文章において先導者(扇動者)にもなりえたのかなと思うと、自殺は惜しい。

 

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