Q&A

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パチスロが5.9号機に移行するとどうなるの?

Q.パチスロが5.9号機に移行すると聞きました。どうなりますか?

 

A.パチスロメーカーなどで組織する業界団体・回胴式遊技機製造業者連絡会が、回胴式遊技機パチスロ)の自主規制案として、5.9号機の概要を発表しました。

発表によると、2017年10月1日以降は、5.9号機のみが新台設置可能となります。現行機種との主な変更点は、ART・ATの出玉性能の部分です。

まず、5.9号機は、ART・ATの出玉性能は1ゲームあたり2.0枚未満となります。継続ゲーム数も1500Gがリミットで、1500Gを超えると通常区間に必ず移行することになります。

これまでのパチスロ機では、ART・AT機の分野は、1ゲームあたりの純増が3.0枚が上限、継続ゲーム数は営業時間内であれば無限でした。純増枚数が抑えられ、継続ゲーム数にリミットができたことで、ART・AT機の射幸性の魅力は半減したといえます。

体感的には、現行機種の5割から6割程度の出玉性能になります。

 

また、5.9号機では「役比モニタ(役物比率モニタ)」の搭載が必須となります。役比モニタでは、役物比率が個々の遊技機で集計されますので、不正改造の抑止や発覚が容易になりました。詳細な運用については2016年6月現在において、議論されています。

 

今回の自主規制は、警察庁からの指導などを鑑み、遊技業界全体で低射幸性への移行を図る狙いがあります。これまで、大量出玉の獲得が可能だったART・AT機に規制が入ったことで、これらの分野の遊技機がシェアを落とすことが予測されます。

しかし、現行での市場シェア上位である北電子ジャグラーシリーズや、パイオニアのハナハナシリーズなどへの出玉への影響は皆無と言えます。また、発表資料を見ると俗に「リノタイプ」と言われる遊技機も開発設置はできないようですが、あくまでも自主規制のため、何かしらの抜け道を目指す企業も生まれるかもしれません。

 

主だって、ART・AT機が、有利区間の純増が1ゲームあたり2.0枚未満、最大継続1500G、合算して最大で一撃3000枚の獲得で終了。有利区間の比率は70%未満ということで、ART・AT機で1日で差枚数10000枚を獲得することは可能ですが、ほぼ困難といえます。

 

今後の遊技機には、より射幸性以外の魅力が求められます。