築地市場の豊洲新市場への移転問題についてどう思いますか？

Q.築地市場の豊洲新市場への移転問題についてどう思いますか？

A.テレビを見ている限りは「もうどうでも良い」かなぁと感じています。

　というのも、私は東京はおろか首都圏にも住んでいないので、テレビの全国版ニュースやネットされた番組で長い時間この問題が取り上げられることについて、徐々に違和感を持ちはじめています。東京ローカルかせめて首都圏ローカルのニュースで取り上げてくれと。内容だって、そう変わってないじゃないかと。そう思うのです。

　在京キー局制作の番組というのは、どうしても東京が絡んでくるとその話題に時間を割く傾向にあるように感じます。それは災害なども同じで、東京から離れている場所の災害はどこか他人事のように感じる報道をしますし、東京がちょっとでも絡んだりすると危機感を煽るような報道をするような気がしています（気がするだけです）。

　豊洲新市場の問題については、移転延期から環境に関する調査の結果待ち状態に移り、現在は地下に溜まった水問題を取り上げています。

　これも共産党都議団が情報を公開したまではよかったのですが、続いて他の政党も入り、遅れてマスコミも現場入りしています。伝える内容は「水が溜まっている。なぜだ」ばかりです。

　「強アルカリ性だ」とか伝えることもありますが、「強アルカリ性だから、どうなんだ」の部分が抜けていたり、現場に入った時にリポーターが「湿ったような、泥と水が混ざったような匂いがします」とレポートしますが、そりゃ地下の空間に溜まった水の匂いなんてそんなもんだろうと思う訳です。で、結局結果待ちですが、結果が出て騒ぎ立てるような内容じゃないと、それは小さな扱いにするか無視しています。

　次は原因と責任者追求に興味がシフトしていますが、もうそれもほどほどにして、問題と並列して課題の部分にシフトしたらよろしいのではないかと思うこともあります。

　「現状はこういう状態だが、ではこの建物をどうするのか？」という議論です。築地市場の移転はイメージの問題もあり、かなり難しいように思います。対策を行えば金額のほかに多大な時間も要するでしょう。だったら、あの建物をどう扱うか。東京オリンピック関連の施設にするとか、巨大な物流センターにするとか、そうした議論があっても良いかと思います。いまのところ「生鮮食品」を扱うところとしては適さないという判断であれば、違う用途なら使えるということにもなるかと思います。

　という感じでテレビの取り上げ方には不満です。