自転車ロードレースにおける「破壊力が強い」とは、どういう意味ですか？

Q.自転車ロードレースにおける「破壊力が強い」とは、どういう意味ですか？

A.「破壊力が強い」は、ステージレースなどで全体のバランスが悪くなること（または、それに匹敵するくらいきついコースレイアウト）を指します。

　よく激坂を盛り込んだコースを表現する際に使用される言葉です。1週間程度または、それ以上の期間開催されるステージレースにおいて、山岳コースはアクセントや見せ場として見る側にとって重要な要素のひとつです。

　しかし、勾配のきつい傾斜が長く続く「破壊力の強い」コースは、山岳が得意な選手と得意ではない選手との総合タイム差が著しくつく場合があり、また、スプリンターがタイムアウトになってしまうので、レース全体のバランスを崩してしまう可能性があります。

　最終的に失格にならなかった選手が数人では、盛り上がりにも欠けます。コースレイアウトを考える際は、こうしたバランスも必要になりますね。ちなみにグランツールでは、ブエルタ・ア・エスパーニャのコースレイアウトは、他のグランツールと比べて破壊力のあるコースレイアウトが盛り込まれることが多いように感じます。