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自分自身に聞き、自分自身に答えるQ&A + メモ(というか、ほぼメモ) 。

「総理(山口敬之)」の感想・レビュー

 

あの出来事の裏はこうだったのか(2017年11月9日)

 すべて読了。「総理」自体は2016年に注目されていた書籍だった。このほど、文庫化したこともあり購入。著者の山口敬之氏は元TBSの記者。2016年には本著の刊行をきっかけにTBSを退社し、ニュース解説番組にも多数出演していたが、過去の暴行事件疑惑により、最近は活動を控えている。

 私自身、読書をする時期に波を持っている。読むときはよく読むし、読まなくなるとさっぱりである。ここのところ、秋になったこともあってか読書熱が出てきた。しかし、従来の畳に座って読んだり、布団に寝転がって読んだりすると集中力を保てなくなってきており、悩みの種だった。

 そんな折、ロッキングチェアを買おうと思いたち、いくばくかの葛藤の後に「ニーチェアX」という商品を購入した。新居猛氏が日本の住宅事情に考慮してデザインした椅子であり、レビューを見ても高評価多数。20年ぶりに買い替えたなどの長いファンも多く、ロングライフ商品であり、軽く、持ち運びもできる。チェアを構成する布が破ければ、その部分だけ交換商品として取り寄せできるなど、買っても良いかな?と思う理由が多かった。問題は4万円弱もする値段だったがロングライフ商品ならという思いで購入した。

 このチェアが我が家に届き、組み立て、最近では読書が随分捗っている。道具や家具は大事だなぁと今更感じているところだ。

 さて、脱線が多くなった。本著では著者が安倍晋三総理大臣を中心に描いている。ほか、麻生太郎氏や菅義偉氏の様子や中川昭一氏との思い出も描かれている。安倍内閣の内幕も垣間見れることができ、重要局面での安倍・麻生・菅 三氏の動きもその場にいるかのように分かる。

 著者の文体に慣れてくるとかなりグイグイと読める。読み応えがあり、楽しい。東日本大震災でのエピソードやオバマ政権下でのホワイトハウスとのやりとりもあり、「あの出来事はこういうことだったのか」が分かる内容になっている。

 

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