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「疑惑のチャンピオン(スティーヴン・フリアーズ)」の感想・レビュー

 

世界的英雄の足もと(2018年1月5日)

 「疑惑のチャンピオン」を観終わる。自転車ロードレースの英雄「ランス・アームストロング」の栄光と転落を描く。ランスは若くしてガンに侵されたものの、見事に復帰し、ツール・ド・フランス7連覇を達成した。世界的英雄だった。ガンサバイバーの活躍は、同じように病に苦しむ人々勇気づけた。しかし、ランスの強さには秘密があった。それが「ドーピング」だ。「ドーピング」に手を染めたランス。栄光を掴んだ彼は巧妙にドーピングの事実を隠し続ける。英雄になった彼はおごり続ける。ルールを侵したことで、薬以外の彼の努力は水泡に帰し、自転車競技は信用を失った。作中、栄光を掴んだ彼の姿には哀れみを感じてしまう部分がある。それは、もし彼が「ドーピングを使わずにこの栄光を掴んでいたら、どれだけ幸せなのだろう?」と思ったからだ。原作がノンフィクションということもあり、ほぼドキュメンタリーのようなものだろう。彼が辿っている道程は、どんな超級山岳よりも高く険しい。

 

 

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