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「運のつき(養老孟司)」の感想・レビュー

 

養老孟司の頭のなか(2018年1月21日)

 「運のつき」を読了。サラ読みするつもりだったが、数日かけて読んだ。ここ数日は、体調がすこぶる悪い。全身乾燥肌になったみたいで、ゴワゴワしてかゆい。最近では、顔にもそうした兆候が出てきたので、気持ちも落ち着かないでいる。さて、「運のつき」だが、タイトル買いをした本である。著者は「バカの壁」で知られる解剖学者の養老孟司氏。養老氏は、実にひょうひょうとしている様に好感を持っている。本書では、「運」に限らず、多方面での養老氏の考えを読むことができる。長く考えてしまいがちだという著者だが、長く考えてしまったが為に、少し回りくどいような部分もあり、小ざっぱりしているような割り切っている部分もある。自分でどうにもできない部分は諦めているようにも感じ、それがもたらされても受け入れるような部分もある。養老氏はなんとなくだが、野村克也氏に似ている。そして、本書は口語的な文章であるから、養老氏がぼやきながら語る姿が野村氏とリンクしてくる。でも、このぼやきが心地よいというか、講演をひょいっと聞きに行ったような気にもさせてくれる。

 

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運のつき (新潮文庫)

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