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「紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男(野崎幸助)」の感想・レビュー

 

テレビとは違う印象(2018年7月5日)

 「紀州のドン・ファン」を読みました。ドン・ファンは報道されているとおり、覚醒剤をもられて亡くなった訳ですが、殺害方法や状況などをワイドショーが面白おかしく取り上げるものですから、たまたまテレビを観ているうちにドン・ファンに興味をもった訳です。

 読んでみますと、テレビの印象とは違い、謙虚さもあり、文章もしっかりしています。自分を格好良く見せることもなく、本書とテレビの印象の乖離に驚いた次第です。

 高齢者の性の事情が披露されていたり、ドン・ファンが鉄くず拾いからコンドームの訪問販売、金融業を手がけるまでを自伝的に書いていますが、基本的には「女性とセックスするにはどうしたらよいか?」がベースにあり、背が低いなど容姿に優位性を持たないドン・ファンが、その所々で「なにが武器になるか」を考えながら行動する様子は面白くもあります。

 コンドームの訪問販売では、実演販売と称して、農家の嫁さんと情事を繰り広げる訳ですが、当人は好みではない女性を抱くことについては、やはり抵抗があったようで、仕事と割り切って行っていたあたりも楽しめました。

 また、巻末を読めば私が手にとった版で18版なので、かなり売れてるなぁという印象。まぁ、一時期ずっとテレビで取り上げられ、挙句の果てはNHKの夜のニュースでトップを飾りましたから、その宣伝効果たるやであります。本人は殺されたことは不本意でしょうね。ほんとに美女と遊んで暮らしたい様子が伝わってきますから。

 

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