Q&A

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自分自身に聞き、自分自身に答えるQ&A + メモ(というか、ほぼメモ) 。

「福岡伸一」とは

 

福岡伸一とは

  • 1959年9月29日生まれ、東京都出身の生物学者。
  • 幼少時に両親から顕微鏡を渡され、顕微鏡を用いて虫などを観察するようになる。虫オタク。
  • 顕微鏡の歴史に興味を持ち、アントニ・ファン・レーウェンフックを知る。レーウェンフックに多大な影響を受ける(アマチュアとして、非常に大きな生物学上の発見をしたレーウェンフックに感動する)。
  • レーウェンフックみたいに生命を探求する人になりたいと思い、昆虫学者を目指す。
  • 昆虫学者を目指していた1980年代に「昆虫の駆除を目的にした研究しかしていない」ことに気づく。のち、分子生物学に出会う。
  • 人間の身体の外にある自然界のものを探すことを目的にすることと、人間の体内で新しい虫を探すことは同じことではないかと分子生物学を通じ、気づく。
  • 理系の研究をしていたが、2011年に理系の研究室を閉鎖。ミクロの研究をやめ、文系の教授となる。理系も文系も別け隔てなく伝える活動になる。
  • 「動的平衡」をキーワードにする。その意味するところは「生命は絶え間のない流れの中で、合成と分解がバランスをとっている」というもの。

 

「GP2」遺伝子の発見と研究

  • 1990年代はじめに「GP2」と呼ばれる遺伝子を発見。
  • 「GP2」の役割が分からなかったことから、「GP2」を取り出したマウスを作り、研究(マウスを作るまでに3年ほど、研究費用としてポルシェの新車3台分程度がかかる)。
  • 福岡は、この研究を「携帯電話や精密機械から部品をひとつ取るようなもの。部品をとると機械は壊れてしまう。その壊れ方を調べることによって、部品が何だったか、役割などを調べることができる」といった旨を話している。
  • マウスにどういう異常が発生するかを研究したが、マウスに目に見えた異常が発生せず、焦る。
  • 「GP2」遺伝子のないマウスがちゃんと作れているか、目に見えない異常はないかなどを調査(マウスはちゃんと作れているが、異常は確認されなかった)。
  • 異常が発生するのは、しばらく期間をおかないといけないのではないか?という仮設を立て、マウスの寿命2年程度で期間をみる(この時期、研究の壁にぶつかる)。
  • その頃、過去に読んだルドルフ・シェーンハイマーの論文の一節「生命は機械ではない、生命は流れだ」という言葉を思い出し、自身が生命を機械のように扱っていたことに気づく。
  • (注釈※)結局、GP2は何だったのか?

 

福岡伸一の言葉

  • 機械論的な生命観は、生命をたわめた作りものだ。一度、この作りものを通って、動的平衡な生命観にもどるのが、学問の本質そのものだろう(NHK BS1 福岡伸一「最後の講義」より)(福岡が番組内で紹介した朝永振一郎の言葉「物理学の自然というのは、自然をたわめた不自然な作りものだ。一度この作りものを通って、それからまた自然にもどるのが学問の本質そのものだろう」をベースにしている)。