長谷川豊氏の「人工透析患者は~殺せ!」コラムについて、どう思いますか?
Q.長谷川豊氏の「人工透析患者は~殺せ!」コラムについて、どう思いますか?
A.BLOGOSに掲載されたタイトルが強烈だったと思います。
タイトルは「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」というタイトルです。私はBLOGOS読者ではないので、ネットの騒ぎを聞いた時に「やっちゃってんなー」と思いました。この段階で、当該記事は読んでいません。ただの騒ぎを聞いた第一印象です。
この記事については、転載したBLOGOSが記事の削除および謝罪をし、全腎協(一般社団法人 全国腎臓病協議会)が抗議文を送り、ネット論客も意見を述べるなど広がりを見せました。
そして、24日になって長谷川氏は「余りに低レベルな言葉狩りに戸惑っています」というエントリーを投稿。
タイトルは、バッシングを楽しんでいるインターネットの人たちに向けたもので、記事中で透析患者に対しては、お詫びをしています。ただ、タイトルだけ読むと「反論してきた人全員に向けて、そう思っています」みたいに受け取られるのがなんだかなーという印象です。
どこもそうですが、批判する人というのは内情をよく知らず、記事も読まない第三者のケースって結構あるので、なにか問題が発生した場合は当事者間でやり取りすれば良い訳です。なので、長谷川氏がそうした第三者に反論するのは、理解できます。
長谷川氏の記事でちょっと良くないのは、第三者に向けた反論と人工透析患者に対するお詫びと当該記事に関する補足をひとつのエントリーにまとめてしまっていることです。これはそれぞれ分けて書かないと、誤解を招いてしまう要因になります。ただ、逆を返せばタイトルも含めて炎上記事としては見事なくらい完成度が高いです。要所要所で汚い言葉を盛り込んでいたり、「田舎の公衆便所の小バエのごとく」とナチュラルに田舎の公衆便所を悪い例の一部に使うあたりは、さすがだと思います。
正論と予防線も張って、「読めば分かるでしょ」という部分を残しているあたりも炎上記事としてのレベルが高いと感じます。
さて、最後になりましたが炎上のきっかけとなった記事について、長谷川氏の言いたいことは「不摂生が招いた病気の治療に多額のお金が使われており、そうした人の一部にもちょっと許しがたいことをしている人もいるので、どうなの?」みたいなことかと思います。そこからの問題提起ですが、私はよく分かりませんので専門家が議論していただければと思います。