カジノを含むIR法案が衆院内閣委員会で可決されましたが、どう思いますか?
Q.カジノを含むIR法案が衆院内閣委員会で可決されましたが、どう思いますか?
A.今年は進むんだなと思いました。
カジノを含むIR法案はここ数年、秋に提出されて、修正案等を出し合い、最終的には国会が閉会して間に合わず廃案ということを繰り返してきました。なかば、IR法案が廃案になるのは、秋の風物詩的なものでした。なので、今年は前進するんだなぁーと、ほぉーという思いがしました。
審議期間が短いという話もありますが、ここ数年ずーっとやってるので、今年が少なくても特に問題がないと思います。また、ギャンブル依存症についての取り組みという点においても、そもそもカジノは外国人観光客向けで、自国民が入るには高い入場料を取るか、そもそも入らせないという仕組みです。現存する公営ギャンブルやパチンコに比べると、仕組みが明白ですし、脱税なども出来ません(やったら免許剥奪になります)。なので、ギャンブル依存症 ≒ カジノと考えるのはどうも短絡的過ぎます。
今回、自民党や日本維新の会の賛成多数で可決となりました。民進党は抗議だけでした。プラカードを持ってこなかっただけ、こちらも前進かなと思います。ただ、本会議採決については、退席の方針を取る姿勢のようで、結局なんだかなーとも思います。
民進党の立場としては、この機会に「公営ギャンブルやパチンコ」を含めた包括的なギャンブル依存症対策や抑制案を提示するとか、そもそもパチンコのグレーゾーンをつついて法制化なりなんなり明白化するとかすれば良いのにと思います。
ただでさえ、PCSAなどの政治分野アドバイザーに16名も参加しているのですから、パチンコ業界に安心感を与えるためにもきっちりやってもらいたいところです。
まぁ、パチンコは射幸性の抑制や営業の画一化など、一時と比べて随分大人しくはなりました。結構な数、お店も廃業するだろうという見方もあります。それでも釘調整なり三店方式なりはグレーゾーンですので、しっかりと存在感を出してほしいところです。