Lenovo Thinkpadで発生する「Fan Error(ファンエラー)」の対処法を教えて
Q.Lenovo Thinkpadで発生する「Fan Error(ファンエラー)」の対処法を教えてください。
A.私は「Lenovo Thinkpad T410」というノートパソコンを使っています。もう、ずい分前に買った機種ですが、まぁまぁのスペックなので、今でも特に問題なく使用できています。
しかし、昨年の冬にパソコンを起動しようとした際、ピープ音とともに「Fan Error」と表示され、起動できませんでした。そこでいろいろな対処方法を検索し、試してみました。
その前に、「Fan Error」とは、ノートパソコンのCPUクーラーのファンが何らかの理由で正常に動かなくなることです。ファンが動かなくなるので、起動はできませんし、起動できたとしても、熱が排出されずに熱暴走してしまいます。
1.エアダスターで強制的にファンを回す
まず最初の方法ですが、エアダスターなどを使って、起動のタイミングに排気口からエアダスターを送風し、CPUファンを強制的に回してしまおうという作戦です。排気口は、ノートパソコンを裏返したりしてみると見つけることができます。当初はこれでうまくいきました。
しかし、何回かしているうちに徐々に成功率も下がっていきました。急場しのぎには良いかもしれませんが、日常化するのは困難でした。
2.ファン周りの清掃
次に行ったのは、ノートパソコンのキーボードを外して、ファン周りのホコリを取るなどの掃除です。デスクトップパソコンなど、パソコンに不調が出た時の対処法としては、基本中の基本。
ノートパソコンを裏返してみると、ビスが何本かありますので外します。キーボードはちょっとズラすように押し込んでみると、簡単に外れます。最初、コツを掴むまでは大変ですが、覚えてしまえば非常に簡単です。外してからは、ホコリを取るなどの清掃を行い、また、元通りにします。もちろん、バッテリーや電源コードは外してから作業してください。
3.いっそ、ファンを交換してみる
以上のことで、直れば問題がないのですが、そうではない場合、ファン周りのパーツを買って交換しても良いかもしれません。「Thinkpad」のファンは、Amazonなどでも売っていますので、ご自分の機種に合ったものを購入してください。
ちなみに私も、交換しようと思いましたが、本体のファンが外せなかったので断念しました。
IBM Lenovo Thinkpad T410 T410i CPU FAN CPU ファン+ ヒートシンク 45M2724
- 出版社/メーカー: Lenovo
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
4.ノートパソコンの冷却台で冷やす
そんなことをしているうちに、私のノートパソコンのファンは完全に動かなくなりました(時折、気まぐれに動く)。
困ったなぁということで編み出した方法は、ノートパソコンの冷却台で冷やすというものです。これが意外と効果があります。
E-PRANCE® ノートパソコン 冷却パッド 冷却台 ノートPCクーラー クール 超静音 USBポート2口 LED搭載 USB接続 17インチ型まで対応4ファン
- 出版社/メーカー: E-prance
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログ (1件) を見る
もちろん、ノートパソコンといいつつもずっと固定の場所に置いておくなど条件がありますが、これで特段重い処理をしないかぎりは、ファンが動いてなくても作業に支障が出ることはなくなりました。
ただ、ひとつコツとして、これまでは作業が終了するとシャットダウンしていたパソコンをスリープにするようにしました。これは、「Fan Error」はパソコンの起動時に発生するので、一度、起動させてしまえば、(一応)エラーは発生しなくなるからです。
5.強制起動は、Fan Error時に「Esc」キーを押下
しかし、Windowsのアップデートの適用など、再起動しなくてはいけない場合もあります。
そうした場合の対処法ですが、起動時の「Fan Error」の際にピープ音が鳴ると思いますが、その際にキーボードの「Esc」キーを1-2回押してみてください。
「Esc」キーを押すことで、「Fan Error」がスキップされ、Windowsが起動します。バックアップなどの対応時、急場しのぎで起動する際なども、「Esc」キーを押して強制的に起動させることができるので、対処方法を調べたり、パーツを発注するなど短時間の使用の際に使えます(なお、スキップしてもファンが回っていないので、長時間や重い処理はご注意ください)。
こういう場合は、ノートパソコンの下に隙間を作り、ミニ扇風機などで冷ますと、心持ち効果があります。一時しのぎとして使えますので、覚えておくと良いかもしれません。