GPIFが5兆円の損失を出したと聞きました。どう思いますか?
Q.GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が5兆円の損失を出したと聞きました。どう思いますか?
A.考え方しだいかなと思います。
ちゃんと調べてないので、認識が間違っていたら申し訳ないのですが、この5兆円の損失とされるものは最近の運用実績。ここ一年程度の実績だと聞いています。
安倍政権になってからは、約30兆円の利益が出ているとのことなので、単純に考えると、ここ一年の実績で評価するのはちょっと違うように思います。
かといって、長期的には利益が出ているから大丈夫というのも少し違っているかなと考えます。
ご存知のとおり、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の投資ポートフォリオが変更になり、株式投資の比率が増えた訳です。そして、変更のタイミングからみると、日経平均株価は下がっています。
つまり、ポートフォリオ変更のタイミングが妥当だったか否かという部分では、議論が残ります。
個人的には、GPIFなどは株価の売買で利益を上げるというよりも長期保有しての配当での利益を見越しているだろうと思います。
そうなると、株式を買うタイミングは、当該企業の株式に割安感が出ている時になります。この時期に仕入れて保有するというのが、当たり前ですが妥当な投資かなと思います。
また、GPIFは株式の大量保有ができますので、「モノ言う株主」としての機能もあるかと思います。企業の経営方針に妥当性がなければ意見し、是正を促す役目もあります。
そうやって考えると、段階的にポートフォリオを変更したり、5-10年程度のスパンで投資価額を均していくぐらいの投資スタイルで良いんじゃないでしょうか?