パチンコの甘デジ（1/99）で、500回転ハマりました。遠隔ですか？

Q.パチンコの甘デジ（1/99）で、500回転ハマりました。遠隔ですか？

A.一概にそうとは言えません。

　まず、パチンコなどの大当たり確率と試行回数について、一部では、1/99の機械を99回転させると大当たりするであろうと誤解している場合があります。

　大当たり確率とその分母分の回転数（例えば、1/99を99回転させた場合）内に大当たりする確率は、おおよそ63％です。

　よく、「ミリオンゴッド」シリーズのプレミア役であるプレミアムゴッドゲーム（1/8192）は、1日回すと引ける計算（1日の試行回数は8000回転から9000回転ほど）だと云われる時がありますが、こちらも確率としては、おおむね約62％～約66％です。確かに6割強では引けますが、"必ず引ける"訳ではありません。

　さて、表題の甘デジ（1/99）を500回転させてみた場合はどうでしょうか？1/99の機械を試行して500回転以内に当たる確率は、約99.3％です。

　数値の上では、ほぼほぼ当たる確率と云えますが、0.7％の確率で当たらないとも云えます。つまるところ、なかなか遭遇しないでしょうが、500回転ハマるというのは、無い話では無いのです。

　ちなみに1/99の機械が200回転以内に当たる確率は、約86.8％、300回転以内は約95.2％、400回転以内は約98.2％となります。

　確率というのは、試行回数が大きければ大きいほど、設定した確率（理論上の確率）に収束する「大数の法則」は有名ですが、試行回数が少ない場合は、確率の揺らぎというのがどうしても発生してしまいます。確率の揺らぎというのは、理論上の確率から離れた結果が出てしまうというと分かりやすいかと思います。どうしても何百回に一回は、理論上よりも確率高く当たったり、確率低く当たったりしてしまうのです。

　そうしたことを考えると、一概に遠隔操作が行われているとは云えません。そもそもパチンコというのは娯楽のひとつでありますから、不審に思ったり、調子が良くないなぁと感じれば、その日はヤメてしまえばいいのです。確率分母の2倍ハマり内では、約86％で当たる訳です。それよりも多い試行回数になってしまったら、「今日は運が悪い」と諦めるくらいで良いでしょう。昨今のパチンコは、86％の当選率をクリアできない人間は、勝てるような仕様になっていません。

　なお、遠隔操作に限って言えば、過去にパチンコホールにおいて、遠隔操作を行っていたホールはありますので、一概に無いとは言えません。しかし、遠隔操作は営業停止などの重い処分が課されるリスクがあります。また、出ない・当たらないことによって遠隔操作を疑う向きがありますが、実際に遠隔操作がされていれば、大ハマリする前に当たる「当てる遠隔操作」をするでしょう。

　遠隔操作というのは、負けた時の言い訳ぐらいに使っておけば良く、一般的にはあまり信じるようなことではありません。

　もし、疑いのあるホールがあったらPSIO（遊技産業不正対策情報機構）などに通報してみると良いと思います。