【J2第24節】 7月20日のモンテディオ山形 対 ジェフユナイテッド市原・千葉 戦の感想は?
Q.7月20日のモンテディオ山形 対 ジェフユナイテッド市原・千葉 戦は見ていてどうでしたか?
A.勝ちたい試合でしたね。
千葉戦は、6月8日の第17節で対戦している際、相手をリスペクトしすぎて0-3で大敗を喫しました。そうした印象もあってか、今日は手強い相手かな?と思っていました。
山形は、7月6日の熊本戦以来となる3バックのフォーメションを採用。熊本戦は、雨という状況でしたが、大量得点につながりました。また、アルセウが累積警告で出場停止のため、今季はサブに回ることが多かった松岡亮輔がボランチ、佐藤優平がシャドーの位置に入りました。
試合は、やや固い入りになったものの、前半10分には佐藤優平のミドルがポストの直撃、こぼれ球を山田拓巳が詰めますが、相手GK佐藤優也選手が好セーブ。流れとしては山形が主導権を握るかと思われました。
ただ、直後の前半14分にロングスローからエウトン選手が個人技で先制、0-1。前半の早い時間帯ですが、今季の山形の戦いからするとちょっとナーバスになる展開です。
しかし、そのエウトン選手が前半33分に負傷交代。オナイウ阿道選手が代わりに入りました。
山形は、その後、主導権を握りますが、千葉の5バックの前に押し返される展開が続きます。そんな中、トップのディエゴ・ローザは裏を取る動きを見せていましたし、佐藤優平も縦横無尽に走り回り、効果的なパスを出していました。
前半38分には、ディエゴ・ローザの飛び出しに佐藤優平がドンピシャのクロスを出し、決定機。フリーになったものの相手GKの佐藤優也選手の好セーブに遭います。ここはぜひ決めておきたかったですね。
ただ、直後のコーナーキックでは、佐藤優平のボールに田代真一がヘッドで合わせて同点1-1。田代はJリーグ初得点。解説の越智隼人さんも「喜びが少ないですねぇ」と言っていましたが、マッチデーハイライトによると、「あまり慣れていなくて喜びのパフォーマンスを用意していなかった。また同点でしたし」と田代選手の答えでした。
前半に追いついたので後半にも期待したい展開です。
ハーフタイム中の交代はなく、後半がスタート。後半も山形が主導権を握ります。千葉の攻撃はそれほど脅威とは感じませんが、時間が進むにつれ、徐々に千葉の時間帯ができ始めます。
千葉は少ないチャンスであっても、やはりクロスの精度が山形と比べて質が高く、ヒヤッとするシーンもありました。
ただ、この試合は佐藤優平の動きが際立っていました。縦横無尽に走り、前線からプレッシャーを掛けにいく、攻撃の起点になる、時間が過ぎても運動量が落ちないなど、今節では完全に中心選手として動いていました。
前線がいい動きをしていたこともあって、山形は交代カードを有効には使えず、そのまま試合が終了。1-1となりました。
3バックはシーズン序盤で8戦勝ちなしの状況を作った曰くはありますが、攻撃については、4バックよりも可能性を感じます。惜しむらくは、ここにきて、汰木康也と大黒将志が怪我で4週間程度戦線を離れることは痛手です。山形は補強もおこなっていなく、累積警告による出場停止もちらほら出始める時期です。
こうした状況で新たなスターが出るか?いやいや、内容も大事だけど、とりあえず結果だよという雰囲気もあり、そろそろブーストをかけて、プレイオフ圏内を狙える位置を伺いたいところです。