「第69回ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ（2018/01/31 - 02/04・DAZN）」の観戦メモ

以下は、「第69回ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ（2018/01/31 - 02/04・DAZN）」の観戦メモです。

UCIヨーロッパツアー2.1「ボルタ・ア・ラ・コムニタ・バレンシアナ」が、スペインはバレンシア州で開催されました。5日間のステージレースです。

第1ステージは、オロペサ・デル・マールからペニスコラまでの191.5キロ。レースの中盤には2級山岳がありますが、比較的平坦コース。スペインの英雄、アルベルト・コンタドールもスタートに駆けつけ、花を添えます。逃げ集団は4名で構成も、残り18キロ地点で吸収。レースは集団のまま、ゴールへ向かい、残り3キロ地点でスカイのモスコンがアタック。しかし、残り700メートル付近で吸収。ゴール前のスプリント勝負は、ロットNLユンボのダニー・ファン・ポッペルが制しました。初日なので、リーダージャージもファン・ホッペルが着ることになります。

第2ステージは、ベテラからアルブイシェクまでの153.9キロ。2日目して本格的な山岳コースが登場。スタートから登り基調で3級山岳を3つ、中盤と後半に1級山岳が一つずつあります。が、最後の1級山岳からゴールまでが下り基調で30キロあり、この30キロをどう使いこなすかがポイントになります。なお、ダゾーンの中継は残り39キロから。逃げ集団は5名で形成しており、メイン集団までは、1分強の差がついています。すでに最後の1級山岳への上りが始まっており、メイン集団はジリジリと差を詰め、35キロ地点で逃げを吸収。前日にステージ優勝を決めたファン・ホッペルらスプリンターは、強烈な登りについていくことが出来ず、遅れていきます。山岳はモビスターのアレッサンドロ・ヴァルヴェルデがトップ通過、2番目にアスタナのフグルサングが通り、追いついてきたチームメイトのルイス・レオン。サンチェスを加え、3名で30キロの下り坂に入ります。追走は追いつくことができず、この3名でゴール前スプリント。制したのはケガからの復帰戦となる復活のヴァルヴェルデでした。

第3ステージは、ポブレ・ノウ・デ・ベニタチェイからカルペまでの23.2キロのチームタイムトライアル。現地の温度は8度。前日には雪が降るのではないか？と言われたあいにくの天気がバレンシア地方を襲います。天候悪化に伴い、タイムトライアルの結果が総合成績には反映されないことが主催者から発表され、ステージ優勝を争う戦いとなりました。チームによってはゆったり走るなど、チームの力の入れように差が出る展開。1位はBMCレーシング。2位はアスタナ。3位にアーゼードゥゼールとなりました。

第4ステージは、オリウエラからコセンタイナまでの184.2キロ。現地の気温は2度という寒さ。3級3つ、2級が2つ、1級が1ひとつのクイーンステージ。ゴール地点も山頂ゴールとなっています。残り600メートルほどでミッチェルトンのアダム・イェーツがアタックをかけるも残り100メートル地点で、リーダージャージのヴァルヴェルデが差し、そのままゴールとなりました。アダムは2位、3位にはルイス・レオン・サンチェスが入りました。総合の成績では、ヴァルヴェルデがトップ。2位のルイス・レオン・サンチェスとは14秒差。3位のフグルサングは、26秒差。4位のアダム・イェーツは37秒差となり、第5ステージを残して、ヴァルヴェルデの総合優勝の可能性がグッと高まりました。

第5ステージは、パテルナからバレンシアまでの135.2キロ。3級山岳がひとつある平坦コース。現地の天候はあいにくの雨。気温は8度というコンディション。選手は厚手のウェアで寒さ対策をしています。逃げ集団はクヴィアトコフスキーなどを含む6名。ダ・ゾーンの中継は残り40キロ地点から。この地点での集団とのギャップは22秒。逃げは残り8キロ地点で吸収。ゴールはスプリンターによるスプリント勝負へ。先頭を引いていたベルギーチャンピオンジャージのオリバー・ナーセンが最終コーナーで落車。BMCレーシングのユルヘン・ルーランツとロットNLのファン・ポッペルが争い、ルーランツに軍配が上がりました。

総合成績は変わらず、優勝は、モビスターのアレッサンドロ・ヴァルヴェルデ。ケガからの復帰戦を制しました（2017年のツール・ド・フランスの初日タイムトライアルで落車・負傷からの復帰）。山岳賞は、スポートフランデーレン・バロワのプレベン・ファンヘッケ。ヤングライダー賞は、BMCレーシングのキリアン・フランキーニでした。

※ヴァルヴェルデ選手の復帰戦とメモしてますが、正しくは復帰2戦目でした（2018/02/09修正）。