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「料理人という生き方(道野正)」の感想・レビュー

 

読んでいて楽しかったです(2018年7月18日)

 「料理人という生き方」を読みました。メンタリストのDaiGoが勧めており、当人が「増刷しないかもよ?」なんて言うから、著者も中身も知らないのに欲しくなって購入。購入ボタンを押した時は「在庫切れ」だったものだから、その言葉の信憑性は高い、希少な本だ!と思いました。いま、見てみると在庫はあり、著者のツイッターでは、「帯がつきました」と書いているから、多分、増刷はされています。

 私は、著者の道野さんを知りませんでした。本書を読んでいくと、過去にフランス料理で一世を風靡したことがあるらしいのですが、さっぱりです。よくよく思えば。フランス料理にも縁遠く、ちゃんとしたものは食べたことがないと思います。でも、読んでいてこの本は興味深かったし、フランス料理についての取っ掛かり程度はつかめた気がします。

 本書は道野さんのブログを再編集したものですが、道野さんの文章が実に心地よかったです。どこに心地よさを感じたかといえば、謙虚さを持ちながら希望を見つけていくような文体でしょうか。自分を見つめ直しているように感じるその文章は、何か安心するのです。

 文章とセットになっているのは、フランス料理の解説です。フランス料理のキレイな写真が掲載され、料理の説明や調理方法、なぜこの料理を作ったのか?などが書かれています。「自分では面白くないと思ったけど、評判が良いから出している」みたいな表現は、なにか丁度よいのです。そういうことは、人生に往々にしてあるけれど、そこで悩んだりもするけれど、「そういうもんだ」と思う人がいるだけで、気が軽くなるような勇気づけられるような気持ちになります。

 読み終わって「美しい本だな」と思いました。読んでいる間の数日間は、フランス料理の世界を旅しているようで、楽しかったです。

 

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